Blender初心者必見!EeveeとCyclesの違いを徹底解説

EeveeとCyclesの違いについての画像Blender初心者向け

どうも、ぽんせいです!

Blenderを使い始めたばかりの人にとって、最初に迷いやすいポイントのひとつが「Eevee」と「Cycles」のどちらを使えばよいのかという問題です。どちらもBlenderに標準搭載されているレンダリングエンジンですが、その仕組みや得意分野は大きく異なります。

この記事では、EeveeとCyclesの違いを初心者の方にもわかりやすく解説し、それぞれの長所と短所、そしてどんなシーンにどちらを使うべきかを具体的に紹介します。

Eeveeとは?

Eeveeはリアルタイムレンダリングエンジンです。ゲームエンジンのような仕組みで動作しており、非常に高速にレンダリングを行うことができます。正式には「Eevee Realtime Renderer」と呼ばれ、Blender 2.8から導入されました。

Eeveeの特徴

  • リアルタイムプレビューが可能:ライティングやマテリアルの変更をすぐに反映して確認できます。
  • 高速なレンダリング:アニメーションや動画を素早く出力したいときに最適。
  • 軽量で扱いやすい:スペックが低めのPCでも動作が軽く、作業しやすい。
  • 一部の高度な効果が制限される:グローバルイルミネーションやボリューメトリックライティングの精度が低い。

Cyclesとは?

Cyclesは物理ベースのパストレーシングレンダリングエンジンです。実際の光の挙動をシミュレートすることで、非常にリアルな画像を生成することができます。高品質なスチル画像やプロ品質のアニメーション制作に向いています。

Cyclesの特徴

  • リアルなライティングとマテリアル表現:反射、屈折、影などが現実に近く再現される。
  • ノイズ除去(Denoising)機能が優秀:AIベースのノイズ除去でクリアな画像が得られる。
  • GPU・CPUの両方で動作:ハードウェアに応じて最適な設定が可能。
  • レンダリング時間が長め:高品質の代償として処理時間がかかる。

EeveeとCyclesの比較表

特徴EeveeCycles
レンダリング方式リアルタイムパストレーシング
スピード非常に高速遅め(高品質)
表現力ゲーム風のリアル感フォトリアルなリアル感
ノイズほぼ無しノイズあり(除去可能)
システム負荷軽い高い(GPU/CPU依存)

同じ場面をEeveeとCyclesでレンダリングした際の違い

では、水中のクジラの場面をレンダリングしてみます。

上がEevee、下がCyclesとなっています。

特に光の表現が違いますよね。

どちらを使えばいいの?

初心者がどちらを使えばよいかは、目的によって異なります。

Eeveeを使うべきケース

  • 作業中のプレビューを快適に行いたいとき
  • アニメーションのチェックやテストレンダリング
  • 高速な出力を求める動画制作

Cyclesを使うべきケース

  • フォトリアルな表現を重視するスチル画像
  • ポートフォリオやクライアント向けの高品質な作品
  • 光の表現にこだわりたいシーン

まとめ

Blenderにおけるレンダリングエンジン選びは、作品の方向性や目的によって使い分けることが大切です。Eeveeはスピードと利便性を重視した作業向け、Cyclesはクオリティを重視した本番用、と考えると良いでしょう。

どちらもBlender内で簡単に切り替えられるので、まずは両方を試して自分に合ったスタイルを見つけてみてください!


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