どうも、ぽんせいです!
在宅ワークをする人や勉強を頑張っている学生さんにとって、長時間過ごすデスク周りの環境は心身のコンディションに大きく影響します。パソコン画面を見続けたり閉塞感のある室内にこもったりしていると、知らず知らずストレスや疲労が蓄積しがちですよね。そんなデスクに観葉植物をひとつ置いてみると、意外なほど多くのメリットが得られます。実際、緑の癒し効果や空気清浄作用については国内外で科学的に研究されており、在宅ワーカーや学生の皆さんの作業効率やメンタルヘルスを改善する可能性が示されています。この記事では、観葉植物をデスクに置くことの主要なメリット5つを、科学的エビデンスや具体例を交えながら解説します。
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1. 視覚的リラックス効果とストレス軽減

デスクに観葉植物を置くと、作業の合間に緑を眺めてリラックスできます。
まず注目すべきは、観葉植物がもたらす心理的なリラックス効果です。パソコン作業で疲れたときに、そっと視線を緑の植物に移すだけでも緊張が和らぐ感覚を持った人は多いですよね。実際、日本の兵庫県立大学の研究では、オフィスワーカーの机に小さな観葉植物を置き、疲労を感じた時に数分間眺めてもらう実験を行ったところ、3分間の休息後の不安感が有意に低下し、心拍数の低下などストレス緩和の生理反応が確認されました。
つまり、デスク上に手軽に置ける植物であっても、視覚的に緑を取り入れるだけでストレスを軽減できることが科学的に裏付けられています。このストレス軽減効果は、人間が本来持つ「自然への親和性(バイオフィリア)」によるところが大きいと考えられています。
観葉植物の緑色には心を落ち着け幸福感を高める作用があり、自然に触れているという安心感がリラックスホルモンのセロトニン分泌を促すともいわれます。植物から放たれる微かな香り成分(フィトンチッド)にも精神を安定させる効果が報告されています。このように、デスクに置いた一鉢の植物は、視覚や嗅覚を通じて私たちの緊張をほぐし、ちょっとした癒しを提供してくれます!
2. 空気清浄効果とデスク環境の改善

観葉植物には、室内の空気をきれいにする空気清浄効果も期待できます。1980年代にNASA(アメリカ航空宇宙局)が行った有名な研究では、いくつかの一般的な室内植物がホルムアルデヒドやベンゼンといった*揮発性有機化合物(VOC)*を吸収・除去する能力があることが明らかにされました。つまり、観葉植物を室内に置くことで、化学物質による空気汚染を緩和し、デスク周りの空気環境を改善する一助となる可能性があるのです。ただし、このNASAの実験は密閉空間で多数の植物を用いた条件で行われたため、日常の部屋で一鉢が果たす浄化効果はごく穏やかとも言われます。しかし植物には空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を放出する光合成作用もありますから、在宅で換気が十分でない時でも植物があると心理的にも新鮮な空気を感じらるでしょう。
さらに、植物は湿度調整役としても有用です。葉から水分を放出する蒸散作用によって、乾燥しがちな室内の湿度を適度に保つ効果があります。冬場の暖房でカラカラになった部屋に観葉植物が数鉢あると、喉や肌の乾燥が和らぎ、快適性が増すと感じる人も多いでしょう。実際、ノルウェーで行われたフィヨルド博士らの研究では、オフィスに植物を導入した後に咳や喉の乾燥感といった症状が約30%も減少したとの報告があります。同時に倦怠感や頭痛の訴えも減り、観葉植物が職場の空気環境を整えることで健康面での不調を軽減したとされています。このように、観葉植物は空気を「きれい」にし、湿度を調え、結果的にデスク空間の居心地を良くしてくれる天然の空気清浄機と言えるでしょう。
観葉植物は室内の湿度を高め、乾燥を和らげる効果が期待できます。
3. 集中力・認知機能・生産性の向上

観葉植物のあるデスク環境は、仕事や勉強における集中力や生産性の向上にもつながります。殺風景な机よりも緑がある空間の方がリラックスできる結果、注意力が回復しやすくなるという考え方は「注意回復理論(ART)」とも関連づけて説明されますが、それを裏付ける実験結果も出ています。イギリスのエクセター大学が実施したフィールドスタディでは、観葉植物などで装飾した「グリーンオフィス」は、何も置かない「リーンオフィス」に比べて従業員の生産性が15%向上したことが示されました。この研究では、オフィスに植物を配置した後の方が、社員の自己申告による集中度や周囲の空気質への満足度も明らかに高まったと報告されています。つまり、緑のある職場は集中しやすく快適に働ける環境だと感じられ、結果的に仕事のアウトプットが増えるというわけです。
具体的な認知機能への効果としては、記憶力や注意力の向上が指摘されています。例えば、ノルウェーの大学で行われた実験では、デスクに植物があるグループの方がないグループよりも、与えられた文章の最後の単語を覚えるテストで良い成績を示し、さらに継続して植物のある環境で過ごした場合、記憶力が一段と向上したという結果が得られました。この研究の研究者は「観葉植物を置くことは最も手軽で安上がりだが、確実に社員たちの満足度と集中力を高める方法だ」と述べており、日常の小さなグリーンが集中力アップに大きな効果をもたらしうることを示唆しています。
さらに、観葉植物はクリエイティビティ(創造性)にも好影響を及ぼす可能性があります。米国テキサスA&M大学の調査では、植物や花に囲まれたオフィスでは、男性社員がそうでない環境より15%多くのアイデアを生み出し、女性社員はより柔軟で創造的な解決策を提案する傾向が見られたと報告されています。このように、植物を置くことで生まれる心の余裕やポジティブな気分が、新しい発想や問題解決能力を引き出す助けとなると考えられています。
4. インテリアとしての空間演出効果

観葉植物は、インテリアの観点からもデスク周りの空間に良い影響を与えます。緑の植物がワンポイントあるだけで、味気なかった机上がぱっと華やぎ、癒しの雰囲気が醸し出されます。植物の持つ自然な質感やフォルムは、無機質になりがちなPCや文房具だらけの空間に温かみを加え、居心地を向上させてくれます。また、小さな鉢植えでもレイアウト次第でアクセントとなり、空間に奥行きや彩りをもたらします。たとえば、デスクの片隅に背の高いアイビーを垂らしてみたり、棚の一角にミニ観葉の群生を作ってみたりすると、それだけで自分だけのグリーンコーナーが出来上がります。
さらに、観葉植物は室内空間の仕切りや視線の誘導にも役立ちます。背の高い観葉植物をデスク脇に置けば、部屋の一角に半個室的なプライベート感を演出することも可能です。在宅勤務で同じ部屋に生活空間と仕事空間が同居している場合でも、植物を間に置くことで「ここから先は仕事モード」といった視覚的区切りをつけることができます。このように、観葉植物はおしゃれなインテリアグッズとして空間を彩りつつ、私たちの心理面にも良い影響を与えてくれるのです。実際、職場環境に植物を取り入れたところ職場に対する満足度が高まったとの調査結果もあり、心地よい空間づくりが働く人のポジティブな感情につながることが示唆されています。
5. 育てる習慣によるメンタルケア効果

観葉植物をデスクで育てる習慣そのものも、メンタルヘルスに良い効果をもたらします。毎日水やりをしたり新芽の成長に気づいたりする体験は、小さいながら確かな癒しと達成感を与えてくれます。忙しい中でも植物の世話をする時間はマインドフルネス(今この瞬間に集中すること)の実践にもなり、気持ちをリセットする機会になるでしょう。実際に、観葉植物の世話を日課に取り入れることでストレス対処や気分の改善に効果があるとする研究も増えてきています。例えばイギリスで行われた実験では、ザミオクルカスという観葉植物を1ヶ月間毎日お世話するグループと何もしないグループで心理状態の変化を比較したところ、植物の世話をした人々はうつ症状やストレスレベルが有意に低減し、心理的レジリエンス(回復力)が向上したことが確認されました。興味深いことに、この研究の参加者からは「植物を世話することで、自分専用の心の拠り所ができた」「植物が成長するにつれて自分も前向きになれた」という趣旨の声も聞かれたそうです。観葉植物という小さな命をケアする行為が、**自己効力感(自分にも何かを成し遂げられるという感覚)**を高め、不安な気持ちを和らげてくれるのでしょう。
さらに、植物を育てることは生活リズムの安定にも役立ちます。朝起きてまず水をあげる、週末に枯れ葉を手入れするといったルーティンは、在宅生活で単調になりがちな毎日にメリハリをつけてくれます。学生であれば試験勉強の合間に葉水を与えてリフレッシュしたり、社会人であれば仕事終わりに葉の埃を払って気分転換したりと、植物のお世話をきっかけに良い休憩習慣が生まれるでしょう。植物は話しかければ返事こそしませんが、日々変化する姿で私たちに応えてくれます。その小さな変化を楽しみに待つ時間が心の潤いとなり、孤独感の緩和につながるという報告もあります。コロナ禍以降、世界的に室内園芸がブームになった背景には、こうした「植物から元気をもらう」メンタルケア効果が評価された側面もあるといえるでしょう。
初心者でも育てやすいデスク向き観葉植物
最後に、これからデスクグリーンを始めてみたい方向けに、初心者でも育てやすくデスクに置きやすい観葉植物をいくつか紹介します。小型で耐陰性があり、水やりの頻度が少なめの種類を選べば、園芸の経験がない人でも気軽に取り入れられます。
- サンセベリア(サンスベリア) – 別名トラノオ(虎の尾)とも呼ばれる丈夫な観葉植物。空気清浄効果が高いともいわれ、耐陰性があるため日当たりのあまり良くない室内でも育てやすいです。厚めの剣状の葉がまっすぐ上に伸びるフォルムは場所を取らないので、デスク脇の空きスペースにも置きやすいでしょう。

- 多肉植物(ハオルチア、エケベリアなど) – プニプニとした肉厚の葉を持つ多肉植物は、水やりが週に1回程度でも十分で手間がかからず、忙しい方にもおすすめです。ハオルチアは見た目の可愛らしさと育てやすさで人気があり、エケベリアは葉色のバリエーションが豊富でインテリアグリーンとして楽しめます。小さな鉢に寄せ植えにして、机の上にちょこんと並べれば、それだけで癒しのミニガーデンになります。

- ポトス – 丈夫で成長旺盛なつる性の観葉植物。明るい黄緑の斑入りの葉が垂れ下がる様子は見た目に涼しげで、美しいインテリア効果があります。耐陰性も強く蛍光灯だけのオフィスでも育ち、水差しに挿しておくだけで発根するほど育てやすいので、初心者にも扱いやすい代表格です。NASAの空気清浄効果の実験でも有用な植物の一つとして名前が挙がっています。

- ガジュマル – 小さなガジュマルの木は、「多幸の木」あるいは「幸せの木」とも呼ばれ、縁起が良い観葉植物としても親しまれています。太く個性的な根や幹の形が面白く、インテリアのアクセントになります。成長スピードがゆっくりで剪定などの手間が少ないため長く育てやすいのも魅力です。日当たりを好みますが耐陰性もある程度あるので、明るい窓辺からデスクの上まで幅広い場所で育ちます。

この他にも、デスクに置くには小型のテラリウムやエアープランツ(チランジア)など、土を使わずに育てられる植物も人気です。自分のデスク環境や好みに合わせて、世話のしやすいグリーンを選んでみてください。
おわりに:デスクに小さな緑を取り入れてみよう
観葉植物は、在宅ワークや勉強に励む私たちにとって、手軽に始められる自己投資とも言える存在です。緑を眺めてリラックスできる時間が生まれ、空気がきれいに感じられ、集中力が続きやすくなり、空間がおしゃれになって、さらには植物を育てることで心が癒される――そんな数多くのメリットが、小さな鉢植えひとつから得られます。もちろん植物ですから生き物であり、水切れや日照不足には気を配る必要がありますが、逆に言えばその少しのケアこそが私たちの心に潤いを与えてくれるでしょう。科学的なエビデンスも示す通り、観葉植物には私たち人間の生活をサポートしてくれる力があります。ぜひこの機会に、自分のデスクにお気に入りのグリーンを迎え入れて、その効果を実感してみてください。毎日の仕事や勉強が、今までより少しだけ楽しく、そして快適になるかもしれません。
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